管理部門歴20年の視点で解説する 三世代のお金管理

親が70歳を超えて働いている場合の税金整理― 年金と給与が重なるときの実務ポイント ―

はじめに

最近、こんなケースが増えています。

・70歳を超えても働いている
・年金を受け取りながらパートをしている
・嘱託や再雇用で収入がある

親世代にとって「働くこと」は自然な選択になりつつあります。

しかし、ここで整理が必要なのが

年金+給与の税務関係です。

制度を知らないまま放置すると、

・思ったより税金が増える
・扶養から外れる
・住民税が上がる

ということが起こります。


① まず整理するのは「所得区分」

年金は
→ 雑所得

給与は
→ 給与所得

種類が違います。

しかし、税金計算では合算されます。

ここが最初のポイントです。


② 年金と給与が重なると何が起きる?

✔ 所得が増える

合算されるため、課税所得が上がります。

→ 税率が上がる可能性
→ 医療費控除の効果が変わる


✔ 扶養判定に影響

親が働き続けることで、

・子どもの扶養控除に影響
・配偶者控除が使えなくなる

というケースがあります。


✔ 住民税が増える

所得税よりも、

翌年の住民税への影響が大きい

ことが多いです。

特に準公務員や再雇用の場合、

天引きの増減で実感します。


③ 申告は必要?

次の条件が目安です。

・公的年金400万円以下
・その他所得20万円以下

この場合、申告不要制度があります。

しかし、

✔ 医療費控除を受ける
✔ 配当と合算する
✔ 税額控除を使う

場合は、申告した方が有利になることもあります。


④ 社会保険との関係

70歳以上でも、

条件によっては

・厚生年金保険
・健康保険

の扱いが変わります。

税金だけでなく、

社会保険料とのバランス

も整理が必要です。


⑤ 実務整理ステップ

親が働いている場合、確認する書類は:

・年金源泉徴収票
・給与の源泉徴収票
・年間取引報告書(配当がある場合)

この3点を並べて、

合算所得を把握します。


⑥ 管理部門目線での本質

「働いている=元気で安心」

ではありません。

実務上は、

✔ 所得の重複
✔ 控除の最適化
✔ 翌年負担の想定

ここまで見て整理します。


まとめ

70歳を超えて働く親は増えています。

だからこそ、

年金だけで判断しない。

給与だけで判断しない。

全体所得で見る。

これが実務的な整理です。



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